迷信経営の表現パターン(雑感)

1 企業文化迷信 -- スピードが上がれば、いい経営ができる(いいプロダクト・サービスが生まれるなど)

落とし穴:
軽率な判断ロジック、
浅いレベルでの思考停止、
スピードへの自己満足、
長いスパンの戦略思考欠如、
深層課題への追求放棄、
因果関係と相関関係の混同
目標と手段の混同

2 企業文化迷信 -- 若い人は、ものことが速い

落とし穴:
経験浅いためNoは言わない、言えない
長年現場プロフェッショナルへの軽視
表面的なスキル(プレゼン力、社内政治力、親和力、忖度力、感性、集団思考)と真のマネジメント力の混同
短絡思考への助長
異常系の予測判断力不足
情報量、情報収集力と実行力の混同

3 エンジニア文化迷信 -- 流行りの技術(クラウド、ビッグデータ、AI、マイクロサービス、なんとかaaSなど)を導入すれば、いいシステムが作れる

落とし穴:
目標と手段の混同
本質的な技術の理解への努力停止
本質的なユーザーニーズへの分析怠慢
技術負債の誇張誇大解釈

4 人材登用の迷信 -- 業務が詳しい人だから、マネジメント力と実行力がある

落とし穴:
マネジメントスキルの定義の誤解
他力本願
希望的観測
表面的なスキル(プレゼン力、社内政治力、親和力、忖度力、感性、集団思考)と真のマネジメント力の混同
実績に伴わない実行力への軽信
一貫性がなく、権力に弱い裏表がある人間
ビジョンがない、自信がないマネジャーほど威張る(弱さを隠すため、もしくは何か発信し、成果出さないといけないプレッシャーの時も)
性格と実行力の混同(謙遜であろう横柄であろう実績ある人の性格がマチマチである)


まとめ
本質的にビジョンなし他力本願の精神論。

参考
枯れた技術の水平思考とは?意味を分かりやすく解説
「因果論的思考」の何が悪くて「目的志向論的思考」の何が善いのか?
イノベーションにまつわる10の迷信