歴史の無知

The Cambridge History of China/ケンブリッジ中国史を読んでますが、
ハーバード大学名誉教授John King Fairbankさんが歴史の無知についてすごくいいことが書いてたのでメモしておきます。
「The Cambridge History of China 11 Late Ch'ing 1800-1911, Part 2」

私訳

歴史の無知状況について、
歴史学のミッションが各側面の状況、動機、相互作用を知る事ですので、
衝突に対して一方的な視点の知識だけでは、相手側を知ることができません。

ほとんどの人間は歴史学者ではないから無知であることが当たり前じゃないかと言われても仕方ないですが、
相手を知る、相手を理解することと比べて、自己満足の優先順位が全然高いからですよね。
だから無知になります。
人間は動物と違ってプライドというものがありますね。

ただ場合によって、プライドの表現の仕方が変わってきます。

歴史学者みたいにロジカルに思考できるなら、謙遜と独立自尊に見えます;
自己満足したい、自己表現したい時に、妄自尊大で無知であることが多く、且つ他人の寛容と謙遜を自虐と呼びます;
謙遜と傲慢の双方ができない人は、ただ卑下であります。

歴史だけではありません。
会社でも私生活でも同じです。
相手(人、組織、会社、プロジェクト、取引先など)の事を意識し、お互いの状況及び動機を知り、最善の選択をします。
これこそ無知にならない方法であります。