旅客機のコックピット探訪 1.7 FMS CDU設定詳細
フライトシミュレーション愛好家の皆様は、フライトマネジメントシステムの制御表示装置(FMS/CDU)の詳細設定に興味をお持ちのことと存じます。そこで本節では、CDUの初期設定について詳しくご紹介します。
CDUはパイロットがフライトデータを入力するための装置で、大型の電卓のような外観をしており、方形のディスプレイと、数字・アルファベット・ファンクションキーで構成されています。最新の旅客機コックピットには、通常、機長と副操縦士の席の間に3つのCDUが装備されています。以下のボーイング747-400のコックピット画像をご覧ください。

以下の資料は少し古いものですが、1998年発行の<a href=“http://book.douban.com/subject/10810834/"旅客機操縦マニュアル(客机驾驶手册)にあるボーイング737-500型の解説に基づいています。 しかし、大まかな内容は現代の最新鋭機と大きな違いはなく、十分に参考になると考えています。 本書にない図については、理解を深めていただくために、<a href=“http://www.b737.org.uk/fmc.>http://www.b737.org.uk/fmc.htmの画像を直接リンクさせています。
まず電源を投入すると、CDUは自動的に現在位置設定ページ「POSITION INIT」で起動します。<a href="/blog/ja/2012/06/ja-airline_pilot_16"前回の記事で、経度と緯度の入力方法やファンクションキーの使い方を紹介しましたので、忘れた方は復習しておいてください。

6Lキーを押してインデックスページに戻ると、ディスプレイには初期設定と性能のインデックスページ「INIT/REF INDEX 1/1」が表示されます。

1Lキーを押して、次の航空機情報識別ページ「IDENT (identification)」に入ります。
ここで、機種が正しいか、FMC内のナビゲーションデータベースのデータが最新かを確認します。例えば、active(2R)の部分が3Rの部分より古い場合は、3Rキーを押して最新のデータを有効化します。旅客機操縦マニュアルの説明によると、ナビゲーションデータベースは地上職員が28日ごとに更新を担当しています。したがって、上の図にある2Rと3Rのデータの有効期間もちょうど28日間になっているのがわかります。
次に、ファンクションキーの「RTE」を押します(737-500のCPUの画像が見つからなかったので、また747-400で代用します)。
航路設定ページ「RTE」に入ります。
出発地の空港コードRJOK(高知空港)を1Lに、到着地の空港コードRJFM(宮崎空港)を1Rに入力します。
2Lの「CO ROUTE」は航空会社内部の航路番号を意味します。これらのデータはデータベースにあらかじめ保存されているため、パイロットはここでコード「OKFM」を入力するだけです。
次に、離陸する滑走路14番の情報を3Lに、便名AK797を2Rに入力します。
具体的なウェイポイントは航空会社の秘密情報であるため、上の図には表示されていません。
航路上のナビゲーション用のVOR/NDB/ILS/FIXなどのウェイポイントが順に表示されます。
以下の図の通りです。
各行の「VIA」と「TO」は一つのフライト区間を表し、<a href="/blog/ja/2012/06/ja-airline_pilot_13"フライトブリーフィング時のNavigation Logに対応しています。
パイロットはこのページで各ウェイポイントの情報に間違いがないか確認します。問題がなければ6Rの「ACTIVATE」キーを押して航路を有効化します。
この時、ファンクションキーの「EXEC」が点灯するので、「EXEC」を押すと航路設定は完了です。ページの表示も「RTE」から「ACT RTE」に変わります。
これにより、フライトコンピュータがLNAV(水平ナビゲーション)、RNAV(垂直ナビゲーション)、A/T(自動スロットル)を制御できるようになります。
次に出発設定を入力します。離着陸「DEP/APR」ファンクションキーを押すと、「DEP ARR INDEX」画面が表示されます。
再度1Lを押すと、高知空港の出発手順「RJOK DEPARTURES」画面に入ります。

高知空港の出発画面には、まずSID(標準計器出発方式)と滑走路「RUNWAY」の一覧が表示されます。これらはナビゲーションデータにあらかじめ設定されています。
パイロットは決められた設定を選択するだけです。上の図では、4Lの「SHIMIZU1 SID」手順と1Rの「14」番滑走路が選択されているのがわかります。
「
「TRANS」は通過するウェイポイントSUCで、高知空港と宮崎空港の中間に位置しています。
この時、再び「EXEC」キーが点灯します。「EXEC」を押して実行すると、CDUの表示は上の図の下半部のようになります。
先ほどの「
次は、航路上の各点が正しく接続されているか確認します。
「LEGS」ファンクションキーを押して「ACT RTE LEGS」画面を起動し、「PREV PAGE」および「NEXT PAGE」キーで前後にページをめくります。
もし途中で途切れている箇所があると、以下の図のように表示されます。
途切れている箇所に四角い枠が表示され、「ROUTE DISCONTINUITY」のエラーメッセージが表示されます。
パイロットは、エラーメッセージの下にあるウェイポイントを選択して、簡単に接続することができます。
また、修正後は画面表示が「ACT RTE LEGS」から「MOD RTE LEGS」に変わり、再度「EXEC」キーが点灯するので、押して設定を完了させます。
航路は、ND(ナビゲーションディスプレイ)のPLANモードでも表示できます。以下の図の通りです。

次に性能関連の設定を行います。FMCには強力な性能データベースがあり、あらゆる条件下で航空機が最適な経済性を発揮できるようになっていることを忘れないでください。
「INIT/REF」ファンクションキーを押し、「PERF INIT」(性能初期化)画面に入ります。
まず5Lのコストインデックス「COST INDEX」項目を見てください。この値が大きいほど、コンピュータのフライト管理は速度を重視し、燃費よりも速度を優先します。
この値が小さいほど、コンピュータは燃費を重視します。通常はデフォルトの30が採用されているそうです。
次の値は4Lの「RESERVES」で、予備燃料量です。
また1Rには巡航高度を設定します。今回は18000フィートです。2Rには風向と風速を設定します。
3Rの「ISA DDEV」は、巡航高度におけるISA(国際標準大気)からの気圧と温度の偏差です。通常、晴天時は特に設定しなくても問題ありません。
次に離陸基準値の設定をします。6Rの「TAKEOFF」項目を押すと、「TAKEOFF REF 1/2」ページが表示されます。
1Lの「OAT」は離陸地の空港の外気温で、ここではプラス15度を入力します。
「SEL」は減推力離陸(Derated Takeoff)を実行するために入力する仮定温度で、通常は実際よりも高い温度を入力し、エンジン排気温度(EGT)の過熱の危険性を低減させます。
3Lで離陸時のフラップを5度に設定し、「NEXT PAGE」キーを押して「TAKEOFF REF 2/2」ページに進みます。
1Lは滑走路の風向と風速です。このデータはフライトブリーフィング時にディスパッチャーが作成済みで、風向150度、風速8ノットとなっています。
離陸前にはATISを聴取して最新情報を得ることができます。また、塔の管制官が「cleared for takeoff(離陸許可)」を発行する際にも再度この情報が伝えられるので、パイロットはこのデータを最新のものに更新します。空港の通報「ATIS」については、当サイトのATIS自動端末情報サービスに関する入門記事を参考にしてください。
2Lは滑走路の勾配と方位情報で、高知空港は0.2%と137度です。
5Lは減推力離陸の設定です。IDENTページでエンジンの定格「RATING」が20Kに設定されていましたが、ここでは18.5Kに落とされています。
乗客数が多くない場合、航空機は離陸全重が低い状態で減推力離陸を行います。これは通常の離陸に影響を及ぼさないだけでなく、安全性と経済性を高め、エンジンの損耗を減らし、地上整備員のメンテナンスコストも削減できるため、一石二鳥といえます。
最後はN1の設定です。「N1 LIMIT」ファンクションキーを押して、「N1 LIMIT」画面に入ります。
N1は低圧圧縮機ファンの回転数とその定格回転数の比率です。したがって、N1値を見ればエンジンの現在の推力情報を直観的に理解できます。
このN1制限値設定画面では、主に減推力上昇時の値を選択します。6Lまたは6Rで選択します。
さて、CDUの設定は基本はここで終了です。
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完
後になって、なかなか良いウェブページを見つけました。<a href=“http://blog.renren.com/share/600943053/12257774252?from=0101010202&ref=minifeed&sfet=102&fin=2&ff_id=600943053"【Mariano出品】波音737NG开车及起飞爬升基本程序(ボーイング737NGのエンジン始動および離陸・上昇の基本手順)。フライトシミュレーションソフトで737を操作する手順が詳しく紹介されており、参考になります。