フライトシミュレーター愛好家のノート

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故障したデルタ767の機内エンターテイメントシステム

飛行機に乗る際、私は基本的に映画などを見ないので、機内エンターテインメントシステムについてはあまり詳しくありません。 今回はデルタ航空のフライトで、機体はボーイング767-300ERだったのですが、 エンターテインメントシステムの故障に遭遇し、頭上の阅读灯がどうしても消せなくなってしまいました。 (消灯ボタンはエンターテインメントシステムのタッチスクリーンにあり、物理スイッチはありません。)

客室乗務員(CA)に見てもらったところ、システムを再起動してみようとのことですが、 3回再起動しても改善せず、最終的に泥臭い方法を採用することになりました。 アイマスクとテープをランプに貼って明るさを大幅に減らし、 ようやく周囲の乗客の休憩の邪魔にならないようにしました。

ただし、メリットもありました。デルタのB767の機内システムについて初步的な理解を得られたのです。 以下に画像を貼り付けて、少し分析してみましょう。

初期の起動画面は、情報量が非常に多いです。

まず、これがRedBoot起動ファームウェアを使用していることがわかりました。 これはオープンソースのプログラムで、eCosリアルタイムOSのハードウェア抽象レイヤーを使用し、Red Hatのこの組み込みLinux OSを実行起動します。 RedBootのビルド時刻が2004年11月、Red Hatのバージョンはさらに古いようですので、 この機内エンターテインメントシステムもかなりの歴史があるものでしょう。

RedBootのウィキペディアページの説明によると、デルタの767以外にも、 エアバスのA380も機内エンターテインメントシステムのブートローダーとして使用しているとのことです。

OSの初期化に入ると、おなじみのLinuxのペンギンマークが見えます。 USBハブ、Human Interface Device (HID)、ストレージドライバーを起動し、 続いてネットワーク部分、TCP、IP、VLIN、そしてRAMDISKが続きます。

初期化が続き、オーディオ、ハンドセット、クレジットカードリーダーが起動します。 また、外部ストレージとしてmtdデバイスが使用されています。

タッチスクリーンデバイスが起動する箇所はまだ見つかっていませんでしたが、システムはすでにGUIモードに入ってしまったため、 コンソールの情報はそこで終了してしまいました。

しかし、YouTubeでより包括的な動画を見つけました。基本的にすべてのコンソールメッセージが確認できます。

OSのバージョンは2002年のLinux 2.4.18-3dk1、Red Hat Linux 7.3 2.96-113、 使用されているgccのバージョンは2000年の2.96のようですが、カーネルは2012年9月27日に再コンパイルされたようです。 また、CPUのクロック周波数は266.650MHzです。 さらに、usrconfigを通じてpaxus3air、seatApp、pax_surveyといったアプリケーション名や、 同時にsqliteの名前も確認できたようです。

ところで、このシステムのフライトデータモードは悪くありません。マップモードに加え、 専用のページも提供されています。 巡航段階における対地速度(GS)は872 km/h、 風速は54 km/hの向かい風、外気温はマイナス52度、 巡航高度は36000フィート(約11000メートル)、 目的地まであと1942キロメートル、これまでに6889キロメートルを飛行済み、 現在位置は西経136度18分18秒、北緯44度41分30秒、 針路は東南東、機体番号は1608、便名はDL636であることが確認できます。

近年は全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)を利用することが多く、久しぶりにデルタ航空に乗ったら故障に遭遇しましたが、 多くのことを学ぶことができました。まさに「人間万事塞翁が馬(災い転じて福となす)」ですね。