小型機のアンチサーボタブ
水平安定面と昇降舵の仕組み
Horizontal Stabilizer(水平安定面)
Elevator(昇降舵)
Stabilator(全動水平安定面)
Anti-Servo Tab(アンチサーボタブ)
昇降舵(Elevator)は通常、水平安定面(Horizontal Stabilizer)の後部に設置されています。

水平安定面は固定されていますが、昇降舵は可動部です。
一方、全動水平安定面(Stabilator)の場合、Stabilatorそのものが昇降舵の役割を果たします。
ただしトリム調整は依然として必要で、これは通常Stabilator後部の可動部分——
アンチサーボタブ(Anti-Servo Tab)によって実現されます。
<img src=http://image.slidesharecdn.com/aircraftbasics-140927035356-phpapp02/95/aircraft-basics-35-638.jpg?cb=1411790115>
アンチサーボタブの重要な役割
もっと重要なことに、アンチサーボタブはパイロットに操縦時の抵抗力感覚を提供し、
過剰操作(over control)の防止に寄与します。
具体的な動作例
パイロットが操縦桿を押すとStabilatorが上向きに傾斜し:
- 平尾の迎え角が増加
- 機体後部の揚力が増大
- 機首が下を向く(nose down)
昇降舵の効果は非常に顕著で、操縦桿にかかる力が軽くなりすぎる傾向があります。
アンチサーボタブがない場合:
- 適切な力のフィードバックが得られない
- パイロットが過剰操作を起こすリスクが高まる
アンチサーボタブの仕組み
操縦桿を押した場合(下図を参照):
アンチサーボタブの可動部分は平尾より大きく動きます。
テコの作用を考慮すると:
- Stabilatorに対し操縦桿に反作用力を生む
- パイロットは押し込む際の抵抗を感じ取れる
メリット
- 適切な操縦感覚の維持
- 操作過度の防止
- 安全性の向上