アシアナ航空OZ231便の負傷事故
2年前の2012年8月21日、アシアナ航空OZ231便が日本の島根県松江市上空4万フィートを飛行中、乗客3名が負傷する事故が発生しました。当該フライトはホノルル発仁川行きで、当日使用された機体はエアバスA330-300、機体記号HL8258でした。機内には乗客206名、乗員14名が搭乗していました。午後3時17分、機体は大きな揺れに見舞われ、乗客2名が重傷、1名が軽傷を負いましたが、機体そのものに損傷はありませんでした。
先週の7月25日、日本の国土交通省運輸安全委員会が<a href=“http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2052"事故調査報告書を発表しました。報告書によると、機体が揺れた原因は、当時航空機が積乱雲の領域を通過しており、強い上昇気流によって風向や風速に不規則な変化、つまり乱気流が発生したためでした。

本来、機上の気象レーダーでこの現象を検知できたはずですが、操縦を担当していたパイロットは、レーダーがオフになっていたことに気づいていませんでした。また、当時同じ空域を飛行していた他の航空機と東京センターとの間では、積乱雲の報告やルート変更の会話が頻繁に行われていました。もしパイロットがATCの通信に注意を払っていれば、乱気流の発生に気づいたはずです。したがって、今回の事故の責任はクルーにあり、気象や計器の監視に問題があったことは明らかです。
以下にいくつかのデータを抄録します。
15時16分36秒 AOAAOA(迎え角)が急増 38秒 風速34ノットに達し、風は正面から。機体の対気速度はM0.872に達し、最大運用速度Mmo(M0.86)を超過 40秒 垂直加速度1.88G、SAT(外面気温)が4度上昇し、その状態が15秒間持続 41秒 上昇率 3300ft/min 42秒 風向が左横風に変わり、風速20ノット。垂直加速度0.04G 46秒 風向が追い風(テールウィンド)に変化 48秒 機長がオートパイロットを解除(会社規定ではオートパイロット使用だが、その後の手動操縦によりかえって機体の揺れが増大) 54秒 機長が操縦桿を押し込み、ピッチ角は-6.3度に達し、垂直加速度は-0.09G 55秒 追い風の風速が52ノットに達し、その後数秒間のうちにピッチ角は最大+14.8度、右ロールは30.2度、左ロールは17.9度に達した 17分13秒 機体の高度は41100フィートに達した
完